2040年に向けて、クルマのボディーの進化は二つの方向に分かれる。一つはこれまでと同様に、軽量化と衝突安全性の両立を追求する方向である。もう一つは、2020年代以降の自動運転車の普及によって「ぶつからないクルマ」、あるいは「ぶつかっても被害の少ないクルマ」が実現し、軟らかい材料や強度が比較的低い材料を使うボディーが登場する(図1)。

図1 自動車ボディー進化の方向性
自動運転車の普及によって、ボディーの進化は二つの方向に分かれる。一つはこれまでと同様に、軽量化と衝突安全性の両立を追求する方向。もう一つはぶつからないクルマを対象にした方向で、軟らかい材料を使うボディーなどの登場が予想される。
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 既存の自動車メーカーは主に、軽量化と衝突安全性を両立する一つ目の方向を歩む。ボディー構成は、鋼板やアルミニウム(Al)合金、マグネシウム(Mg)合金、炭素繊維強化樹脂(CFRP)などを適材適所で使う「異種材料(マルチマテリアル)構造」が加速する。

 軟らかい材料を使う二つ目の方向は、主に異業種からの参入組が選択する。専用レーンを低速で走るといった「レベル4」以上の自動運転車が対象になる。こうしたクルマの衝突安全性の基準が緩和されると、外装には樹脂のパネル材だけではなく、新たに軟らかい樹脂が使えるようになる。ボディーに透明な樹脂を使ったクルマも登場しそうだ。まず一つ目の方向から、ボディーの未来を見ていく。

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