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VRやロボティクスの分野で触覚技術が大きな注目を集めている。エンターテインメントや教育分野だけでなく、遠隔操作やシミュレーション、3Dモデリングのインターフェースなど、製造や医療においても新しい価値を生み、従来は実現できなかった産業の創出も期待される。現在の触覚技術を俯瞰しつつ、今後の可能性について考えていく。 (本誌)

 触覚の研究の歴史は長いが、触覚技術の活用はまだ始まったばかりである。視覚や聴覚で既に実現されているような情報伝達や情動生成のための触覚の研究は、最近ようやく始まったばかりだ。しかし、ヒトが持つ触覚のメカニズムの解明が進み、またセンシングやアクチュエーション技術の進化によって、触覚技術の活用に新たな可能性が見えてきている。触覚技術を活用する上では、触覚技術の効果をきちんと捉えること、そのために力学や生理学、認知科学などの視点から触覚のメカニズムを理解することが重要である。連載の第1回では、これらについて解説する。