2020年ごろを境にして、急速に進むとされる自動車の電動化。それに伴い、電動車両の「走る」「曲がる」「止まる」といった足回りの性能やコストを左右する駆動システムも急成長する見込みだ。メガサプライヤーからデバイスメーカーまで、さまざまな立場の企業が、激しい主導権争いを始めた。

 まさに戦国時代――。ハイブリッド車(HEV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)、電気自動車(EV)といった電動車両向け駆動用システムを巡る開発競争は、そんな様相を呈している。駆動システムは主に、「モーター」とモーターを制御する「インバーター」、モーターと組み合わせて大きなトルクを生む「減速機」からなる。「メガサプライヤー」と呼ばれる巨大な電装品メーカーから、モーターやインバーターなどを手掛ける大手車載部品メーカー、パワーデバイスや受動部品を扱う大手デバイスメーカーまで、さまざまな企業が駆動システムに向けた新製品の開発や開発・生産体制の強化に乗り出している(図1)。

図1 電動車両の駆動システムの主導権争いが激化
今後の市場拡大が見込まれる、電気自動車やハイブリッド車といった電動車両に向けた駆動システムを巡る開発競争が激しさを増している。主導権を握る部品メーカーが不在なことから、「メガサプライヤー」と呼ばれるような巨大な電装品メーカーから、モーターやインバーターなどを手掛ける大手車載部品メーカー、パワーデバイスやキャパシターなどを扱う大手デバイスメーカーが入り乱れて製品開発に注力している。
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