ホームIoT機器はメーカー間のAPIの壁を越えた連携動作ができるかどうかが成否を握る。この数年で、その壁を超越する仕組みを提供する新しいプラットフォームが急速に台頭してきた。その名は「IFTTT(イフト)」。ホームIoT機器の高い利便性を利用者に提供すると同時に、IoT機器の利用履歴というデータをからめ捕る巨大な“クモの糸”にもなっている。

 API連携サービスの「IFTTT(イフト)」がホームIoT機器の世界を変えてしまった──。

 ホームIoT機器は、2014年ごろまでは業界規格や独自規格が乱立し、勢力争いをしていた(図1)。ホームIoT機器の場合、製品のジャンルは玄関の錠前、照明機器、電源コンセント、時計、電動カーテンや電動ブラインド、白物家電から調理器具まで多岐にわたる。これらを1つの規格の中ですべて提供できるメーカーはほとんどない。結果として、利用者にとっては、製品の選択肢が狭く、なかなか安心して購入・利用できなかった。

図1 “雲”からの糸が、規格間の壁を崩す
2014年ごろのホームIoTの業界規格の様子(a)と、現在の様子(b)を比較した。(a)では、業界規格は利用者の囲い込みに注力し、相互接続性はほとんどなかった。クラウド上のAPI連携サービス「IFTTT」(イフト)は、2014年当時は主にSNS同士を連携させるもので、AIスピーカーも年末に出てきたばかりだった。一方、現在はIFTTTが多数のホームIoT規格の機器を連携動作させるようになり、AIスピーカーもゲートウエーとしての役割を果たしているため、業界規格間の壁がほとんどなくなっている。
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