本記事はロボットとAI技術の専門誌『日経Robotics』のデジタル版です

 ロボット向けの国際安全規格「ISO 10218」や協働ロボット向けの国際技術文書「ISO/TS 15066」などの策定に15年以上参画してきたのが、デンソーウェーブの技術者、橋本秀一氏(同社 ロボット事業部技術企画部技術管理室)である。ロボット安全の専門家である同氏に協働ロボットの安全確保、そして日本の現状について語ってもらった。(聞き手:進藤 智則=日経Robotics編集長)


―人手不足の中、食品業界などをはじめとしたさまざまな業界で協働ロボットに大きな注目が集まっている。ただ、それほど導入は進んでいない。現状をどう見ているか。

 協働ロボットの現状については、私は非常に強い危機感を持っている。かつて一部のロボットメーカーが「この協働ロボットを使えば安全柵は不要」などというキャッチコピーを打ち出していたが、それは非常に危険なことだ。

橋本 秀一氏
デンソーウェーブ
ロボット事業部技術企画部技術管理室

 協働ロボットはロボットメーカーから買ってきて、据え付ければ良いというほど簡単なものではない。自社の業務を安全にこなせる機能を持ったものを適切に選定し、綿密なリスクアセスメントを経てシステムを構築し、導入すべきものだ。

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