“ドイツ御三家”のメガサプライヤーの間で、自動運転時代の戦略に違いが見えてきた。業界最大手のBosch社は「全方位」を守りながらサービスまで食指を伸ばす。Continental社はソフトウエアを重視して安全領域を攻める。ZF社はパッシブセーフティーを組み合わせた独自の提案を始めた。

 東西の横綱が突出していた部品メーカーの番付に変化が起こりそうだ。「東」のデンソーと「西」のドイツBosch社に、ライバルが迫ってきた。中でも目立つのが、Continental社とZF社のドイツ勢だ。2社は、この10年で売上高を3倍以上に増やし、Bosch社と比肩して“ドイツ御三家”に成長した(図)。

図 二強の時代は終わるか
自動車事業の売上高の推移をまとめた。Bosch社とデンソーが首位の座を争ってきたが、TRW社を買収したZF社が急伸した。Continental社はタイヤ事業を除いた数値。Magna社は車両の受託生産などの事業を含む。部品事業以外の直近の売上高は5000万ドル以上。
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 ドイツ3社は、電動化で規模を確保しつつ、自動運転時代に向けて多くの種をまく。自動運転車のシステムサプライヤーを目指す方向性に違いはない。周辺監視センサーを拡充し、人工知能(AI)の開発にも乗り出した。だが、ドイツ3社の取り組みを細かく見ると、各社の強みや注力分野に違いが生まれてきた。

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