「欧米の自動車メーカーに5年は後れを取っている。あらゆる面で負けていると言わざるを得ない」。トヨタ自動車でかつて炭素繊維強化樹脂(CFRP)製ボディーの開発に携わり、現在は金沢工業大学大学院工学研究科教授を務める影山裕史氏はこう語る。自動車ボディーの「マルチマテリアル」化に対する、日本の自動車メーカーの実力に関する指摘だ。

 マルチマテリアル化とは、製品の性能を限界まで高め、複数の機能を同時に実現するために、さまざまな種類の材料を適材適所で使いこなすこと。実は、欧米との差が5年という指摘はまだ緩い。材料系技術者から見た評価はもっと辛辣だ。

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