人工知能(AI)や自動運転は、自動車メーカーの競争力に直結する重要なテーマだ。半導体などのハードが注目されがちだが、実はソフトが付加価値を握る。自動運転のアルゴリズムは日々進化を遂げ、ソフト機能の追加は留まることがない。優れたソフトを生み続ける技術力が、自動運転時代の勝者を決める。

 人工知能(AI)を使った自動運転技術の開発では米Google社や米Apple社など、多くのIT企業がしのぎを削っている。その中で大きな注目を集めているのが半導体大手の米NVIDIA社だ。同社が手がけるGPUは、自動運転に欠かせない深層学習(ディープラーニング)の処理を大幅に高速化できる。

 その強みを生かした同社の車載AIコンピューター「DRIVE PX 2」は、すでにドイツAudi社や同Daimler社、米Tesla社、スウェーデンVolvo社などが開発に採用している。2017年5月にはトヨタ自動車も同社と提携した(図1)。トヨタはNVIDIA社の次世代GPUを搭載したSoC(System on Chip)「Xavier」を使い、数年以内に自動運転システムを開発、量産することを目指す。

図1 NVIDIA社のAIコンピューターをトヨタが採用
(a)トヨタはAIを使った自動運転技術でNVIDIA社と提携した。(b)量産車への搭載を視野にNVIDIA社の次期SoC「Xavier」を採用する。(c)NVIDIA社は開発車両「BB8」で自動運転の開発を進めている。(d)現行の車載AIコンピューター「DRIVE PX 2」はレベル3〜4の自動運転技術の開発に利用されている。
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