国内のメガソーラー(大規模太陽光発電所)向けの大容量パワーコンディショナー(PCS)で群を抜くシェアを持つ東芝三菱電機産業システム(TMEIC)が、海外戦略を加速させている。今年8月に米国、10月にインドと、相次いでPCSの新工場を稼働させた。同社はすでに両国での販売実績を伸ばしており、欧州大手メーカーとトップシェアを争っている。新工場の稼働を弾みに、2020年には両市場合わせ、PCSを主体にパワーエレクトロニクス全体で約260億円の売り上げを目指す。

 11月1日、米大リーグのワールドシリーズ最終戦が行われ、テキサス州ヒューストンを本拠地とするアストロズが、ドジャースを下して対戦成績を4対3とし、初制覇を果たした。一夜明けた11月2日、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)は、ヒューストン近郊のケーティ市で、新工場のオープニングセレモニーを開催した。

アストロズに続きナンバーワンに

 挨拶に登壇したTMEICの山脇雅彦社長が、段上で上着を脱いでアストロズの優勝記念Tシャツに着替えると、参加する従業員たちから大喝采を浴びた。「アストロズのようにTMEICの新工場も、パワーエレクトロニクス分野でナンバーワンの工場を目指す」――。山脇社長は、こう締めくくった(図1)。

図1●オープセレモニーで登壇したTMEICの山脇雅彦社長
(出所:日経BP)
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 新工場の敷地面積は1万3100m2、建屋面積は4180m2。メガソーラー(大規模太陽光発電所)向けの大容量パワーコンディションナー(PCS)や無停電電源装置(UPS)を生産する。ヒューストン市内にある既存の工場が手狭になったため、新工場を建設しPCSの生産を全面的に移管した。

 セレモニー会場は、完成したばかりの定格出力2.7MW機がずらりと並んだ建屋の一角で、従業員や自治体の関係者など100人以上が参加して盛大に行われた。新工場は、生産子会社のTMEIC Power Electronics Products Corporation(TMPE)が運営する(図2)。

図2●米テキサス州ヒューストン近郊の新工場
(出所:日経BP)
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