停電によりパソコンのデータを喪失

 「停電時でも安心の自家発電」「自家発電で停電の不安解消」とうたって、太陽光による自家発電システムを導入した省エネ住宅を建築して引き渡したところ、実際に停電が起きてしまいました。

 停電により、施主が仕事用に自宅で使用していたデスクトップパソコンが故障し、パソコン内部の重要データが毀損・喪失したとして、重要データ喪失による損害及び自家発電システム導入費用の賠償を求められている、という事案。

 今回のケースで導入されていた太陽光発電システムは、商用電力の電力供給系統と接続した「系統連系」でした。需要家の発電機が系統連系している場合に、商用電力が停電すると、自家用発電機がそのまま発電を継続すると、電力が商用電力の供給系統に流出し(逆潮流)、系統側で感電事故が発生する危険があります。

 そこで、こうした事故を防ぐため、自家用発電機は停電を感知して稼働停止します。この状態で自家発電を行うには、太陽光発電システムを自立運転モードに切り替える必要があります。この切り替え操作をしない限り、停電状態が続くことになります。

住宅太陽光向けパワーコンディショナー(PCS)の運転モード選択
(出所:日経BP、写真は本文の内容と直接、関係ありません)
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