点検業務はAM業務の1つ

 アセットマネジメント (AM) とは、投資用資産の管理を実際の所有者・投資家に代行して行う業務のことをいいます。

 不動産業界においては、投資用不動産を投資家に代行して管理・運用する業務を指します。

 この点、不動産その他の資産のマネジメント業務を受託した者(以下「受託者」という。)が行うべき「管理」とは、不動産その他の資産を正常な状態で保ち、その機能を維持するため、点検や計画的な修繕、必要な造作の設置などを通して、当該資産の価値の維持・向上を図ることをいいます。

 問題は、受託者の行う「管理」は、資産の価値の維持・向上を目的としている以上、目的となっている資産を大規模自然災害による危険から保全、保安することも含まれ、地震、津波、火災、台風などによって、当該資産が滅失・損傷することを防止することも管理の内容に含まれることとなるか?という点です。

 太陽光発電所の運営は、崖に面した土地、法面といった崖崩れが想定される地域で行われることもあり、河川敷にて運営される場合には、河川の氾濫による災害リスクがあります。また、豪雪地域では積雪によるリスクもあります。火山の近くでは火山の噴火リスクもあります。

 こういった自然災害による危険を考えれば、きりがなく、結果的に、自然災害により太陽光発電所が被災した場合に、全てAMとして予測できた自然災害であり、善管注意義務を果たさなかったAMの法的責任が問われてしまっては、AMとしてもあらゆるリスクを負わされることとなってしまい、不合理です(図1)。

図1●台風に被災して損壊したメガソーラー
(出所:日経BP、本文の内容とは直接、関係しません)
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