1月中旬、甲信地方にある出力約3MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)で、ドローン(無人小型飛行体)を使った太陽光パネルの点検が実施された(図1)。調査を担当したのは、エネテク(愛知県小牧市)である。

図1●甲信地方のメガソーラーにおいてドローンでパネルを空撮
エネテクが実施(出所:日経BP)
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 同社は、2007年に設立され、電気設備工事を手がけてきた。再生可能エネルギーの固定価格買取制度(FIT)の開始後は、太陽光発電設備の施工も多く担当してきた。

 太陽光発電の施工では、住宅用を含めて、約4500件の実績(2017年末時点)がある。本拠を置く中部地方での受注が多いが、支店のある関西や関東地方でも実績を積んできた。

 今後の太陽光発電の施工では、自家消費向けに注力している。冷蔵・冷凍設備を備えた工場や倉庫、土日祝日でも営業を続けているショッピングセンターといった、常に一定以上の電力需要があり、系統への逆潮流が不要な施設が、とくに有望な設置先としている。

 太陽光発電設備の施工を手がける中で、O&M(運用・保守)の重要性が高まってくると予想し、O&Mのサービスも早期に立ち上げた。長期間の信頼性などに疑問符の付くような設計や施工を目にすることが多く、今後、不具合の出てくる発電所が増えると予想している。

 同社の太陽光発電所向けのメンテナンスサービス「ソラパト」は、O&Mに求められる項目を、できるだけ一貫で引き受けることを特徴とする。

 電設工事の企業であることから、小牧市の本社を中心に、電気主任技術者の有資格者も在籍しており、本社が担当するO&Mの場合、出力2MW未満の高圧連系案件では、電気主任技術者による電気保安管理業務から受託している。

 高圧連系する太陽光発電所では、電気保安管理業務を外注することが認められている。

 中部以外の地域で同様の要望があった場合にも、同社で電気保安管理業務を受託し、同社から外注する手法を採っている。

 このほか、一般的なO&M事業者が提供している、太陽光パネルをはじめとする発電設備の定期的な点検、異常時の駆け付けや点検といった項目でも、施工を多く手がける中で蓄積してきた知見が生きているとする。

 例えば、顧客の太陽光発電所の点検によって、太陽光パネルの製造時に起因すると予想される不具合を発見した場合には、パネルメーカーとの交換の交渉まで、エネテクが代行する。

 太陽光発電所の管理は、一括で外部に委託し、ワンストップのO&Mサービスを受けたいという発電事業者が多いという。そうした需要に応える項目の一つが、メーカーとの交渉の代行となる。

 こうしたメンテナンスサービスの年間契約数は、住宅や低圧連系の発電所を含めて約600カ所・合計出力約75MWとなっている(2017年末時点)。他社が施工した太陽光発電所からの契約も多くなっているようだ。

 年間契約のサービスのほか、使用前自主点検の補佐、不具合が生じた際の調査、ドローンを使った太陽光パネルの点検(図2)でも、多くの実績がある。

図2●飛行前の準備の様子
甲信地方のメガソーラーにおける例(出所:日経BP)
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 不具合を生じた発電設備の調査では、電力会社が20年以上前に導入した太陽光発電設備を担当したこともある。太陽光パネルの発電量の減少は約16.6%にとどまり、当時のパネルの長期信頼性が高いことがわかったという。

 O&Mのサービスに必要な知見の蓄積や技術の向上には、自社グループで開発・運営している出力約1MWの2カ所の太陽光発電所も寄与している。岐阜県養老町と京都府綾部市にあり、FITに基づく売電用の発電所を、研修や実証を兼ねた拠点として活用している(岐阜県養老町のメガソーラーの関連ニュース)。