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ここまで来た、「超ビッグデータ」で予見医療(page 4)

ImPACTプログラムの進捗、シンポジウムで公開

2017/07/05 09:30
大下 淳一=日経デジタルヘルス

「住宅まるごと」リアルタイムで評価

 続いて登壇した自治医大の苅尾氏は、家庭用医療機器やセンサー端末から集まる生体・環境計測データに基づく心臓関連疾患リスクシミュレーターへの取り組みを紹介した。開発の狙いは、個々人の生体情報や環境情報を時系列で収集・分析することで「脳卒中や心筋梗塞、大動脈解離といった循環器のイベント(重大事象)を予測する」(苅尾氏)ことにある。

 循環器のイベントは「一日にしてはならず、だが不連続で起こる」(苅尾氏)という特徴がある。これまでも、ある基礎疾患を持つ場合などにこうしたイベントの発生確率がどれくらい高まるかを、統計的に算出することはできた。ただし「個々人に対して、いつどこでイベントを起こすかを予測するようなデータは皆無だった」(同氏)。

自治医大の苅尾七臣氏
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 今回の開発では、イベントの発生を個々人に対して時間や場所を含めて予測するバイオマーカーとして、血圧に着目。血圧の時系列の変化を解析することで、イベント発生のトリガー要因を明らかにすることを目指す。ここに向けて、24時間血圧や脈波といった生体情報に加え、気温や気圧などの環境情報も同時に収集。「住環境と循環器リスクのビッグデータを、住宅まるごとリアルタイムで評価する」(苅尾氏)という方法を取る。

 これに対応する環境センシング機能付きの血圧計を自治医大とエー・アンド・デイ(A&D)が共同開発(関連記事2)。血圧の日内・日間変動を解析したり、気温や気圧、活動量に対する血圧の感受性を調べたりすることで「新たなデバイスととともに(新たな)疾患概念を作ろうとしている」(苅尾氏)。こうした研究を全国の自治医大の関連医療機関でネットワーク化して進め、「全国どの地域にいてもイベント・ゼロ」(同氏)の実現を目指すとした。

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