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がん患者の“見えない副作用”、アプリで可視化

「がん患者はこういうアプリを求めている」

2018/04/27 08:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

 「化学療法を行うがん患者の副作用には、検査で見えるものと見えないものがある。主観的な苦痛である“見えない副作用”は、家族や同僚に気づかれにくい上に、医師に伝えることも難しい」。聖マリアンナ医科大学 腫瘍内科(臨床腫瘍学講座 助教) 医師の堀江良樹氏は、ウェルビーが2018年4月25日に開催したセミナー「Patient Centric Seminar―デジタルヘルスでかわる。患者中心の医療最前線―」でこう語った。

聖マリアンナ医科大学 腫瘍内科(臨床腫瘍学講座 助教) 医師の堀江良樹氏
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 がんの化学療法は、普段の生活をいつも通り送るために通院治療で行うのが一般的である。しかし、外来中心の治療では、在宅期間に起こる症状が医師に見えにくいという課題がある。

 冒頭の発言にあるように、副作用と一口に言っても医師に共有しやすいものもあれば、そうでないものもある。検査で数値化できる白血球の減少や貧血、血小板の減少は前者に当たり、嘔吐や食欲不振、倦怠感などの症状は後者である。見えない副作用が過小評価されて対応が遅れてしまえば、治療中のQOLが低下する恐れすらある。

 そこで重視するべきなのが、患者が直接病気や症状を報告するPRO(Patient Reported Outcomes)だという。患者が自ら報告することが重要なのは、これまでの研究から「患者の訴えと医師の認識はかい離する場合があることが分かっているため」と堀江氏は話す。特に、食欲不振や便秘、呼吸困難などの訴えが医師に過小評価される傾向にあるという。

キャンサー・ソリューションズ 代表取締役社長の桜井なおみ氏
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 そこで、自身もがん体験者であるキャンサー・ソリューションズ 代表取締役社長の桜井なおみ氏らは、患者が医師に自分の症状をきちんと伝えるためのスマートフォンアプリを試作した。2016年に国立がん研究センターの患者を対象に28日間使ってもらい、その有用性について検証した結果を、桜井氏が同セミナー内で紹介した。

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