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慶応医学部ベンチャー大賞、第2回の優勝は果たして…

決勝大会を開催、応募77チームの頂点を競う

2018/02/06 10:30
大下 淳一=日経デジタルヘルス

 慶応義塾大学医学部が2018年1月28日に決勝大会を開催した、健康・医療分野のビジネスプランコンテスト「第2回 健康医療ベンチャー大賞」。応募77チームから書類審査と面接審査を通過した学生部門3チームと社会人部門3チームが登壇し、各部門の優勝を競った(関連記事1)。審査員は、慶応義塾大学大学院医学研究科委員長/医学部教授の岡野栄之氏、ロート製薬 代表取締役会長兼CEOの山田邦雄氏ら7人が務めた。

次世代がん治療装置でも「交流が勝つ」

 学生部門のトップバッターは、山口大学工学部の小田喜雅彦氏がリーダーを務めるチーム「Medical-e」。肝臓がんやすい臓がんの治療手段として期待を集めるIRE(不可逆電気穿孔法)向けの新しい治療機器を提案した。

チーム「Medical-e」
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 IREは、がん組織に電極針を挿し、高圧電流でがん細胞に穴を開けて死滅させる治療である。周辺組織を守りながら局所を治療できる利点がある。一方、感電のリスクがあることが課題の一つという。

 従来のIRE機器では、電極針に直流電流を流してがん細胞を死滅させる。これに対し同チームは、交流電流を使う方式を提案。交流の採用がもたらす感電防止効果を、ミジンコを用いた実験で確かめた。価格は従来のIRE機器に比べて大幅に下げられる見通しという。

 現在、プロトタイプを開発中で、2018年内の特許出願を予定している。2019年4月に事業化し、医療機器としての販売に向けた前臨床試験や臨床試験を進める計画だ。19世紀の米国で交流送電方式と直流送電方式が競った「電流戦争で交流が勝ったように、(次世代IRE機器の開発では)私が勝つ」(小田喜氏)と意気込みをみせた。

日経デジタルヘルス Special

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