ウエアラブルと連携するマッサージチェア、その価値とは…

ファミリーイナダ、「365日・24時間健康管理システム」搭載製品を発表

2017/09/04 17:00
小谷 卓也=日経デジタルヘルス

新製品「ファミリーメディカルチェアルピナスショルダーFMC-LPN5500」とファミリーイナダ 代表取締役の稲田二千武氏
クリックすると拡大した画像が開きます

 「今は嗜好品にとどまっている。健康を守る予防医療の機器として、必需品にすることを目指す」――。

 マッサージチェア大手のファミリーイナダ(本社:大阪市淀川区) 代表取締役の稲田二千武氏は、こう強調する。同社は2017年9月1日に東京都内で開催した記者会見で、「365日・24時間健康管理システム」を搭載したマッサージチェアを発表した。2017年10月1日に発売する「ファミリーメディカルチェアルピナスショルダーFMC-LPN5500」である(ニュースリリース)

血圧計・体組成計とも無線連携

 マッサージチェアを中心に、ウエアラブルデバイスや血圧計・体組成計・脈拍計、そしてスマホアプリとの連携を図ることで健康管理を支援する。それが、今回搭載した365日・24時間健康管理システムだ。

「365日・24時間健康管理システム」のイメージ図
クリックすると拡大した画像が開きます

 マッサージチェアに取り付けてあるタブレット端末には無線通信機能が備わっており、専用の血圧計や体組成計で測定したデータは、タブレット端末に無線で自動登録される。さらに、マッサージチェア本体に付属している脈拍計でストレス・疲労の状態を計測できるという。一方、専用のウエアラブルデバイスで取得したデータ(活動量・脈拍・睡眠状態など)は、スマホアプリを介して同社の「INADA MEDICAL AIクラウド」に蓄積される。

 マッサージチェアに座った際に、利用者はこれらのデータをタブレット端末の画面上でグラフ化された状態などで確認できる。また、データに応じて、食事や運動、生活習慣の改善などの健康アドバイスが利用者一人ひとりに提供される。

無線機能付きタブレット端末を備える
クリックすると拡大した画像が開きます
タブレット端末画面でデータを確認できる
クリックすると拡大した画像が開きます

 血圧や体重、脈拍などの傾向値や基準値から大きな変化があった場合には、タブレット端末やスマホアプリに通知が来るようになっている「自分では気付かない体の変化に早く気づくことができ、生活習慣の改善や病気の早期発見につなげられる」(同社)。

マッサージチェアを中心に据える意義は?

 何を中心に据えるかはさまざまなケースがあれども、同様の健康管理システムは世の中に多く存在する。今回、マッサージチェアを中心に据えた健康管理システムの意義について、同社は「取得したデータを基に、その変化を改善できるマッサージという、いわば治療的な行為に直結させられることにある」と説明する。

 一例として、専用ウエアラブルデバイスで測定したデータの中で、「活動量があまり高くないのにもかかわらず脈拍が上昇しているケースが見られた場合、それをストレスによるものと判断して、ストレスを解消するマッサージのコースを提案するようにしている」(同社)というのだ。

 同社では、マッサージによる肉体的疲労・ストレスなどの精神的疲労を改善させるプログラムの研究開発や、マッサージ効果のエビデンスの確立を追求し続けてきていると強調する。それを今回の健康管理システムにも反映し、マッサージチェアを中心に据える健康管理の価値を打ち出した格好だ。