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日立総合病院の救急外来・集中治療データ管理システム

FileMakerプラットフォームで開発・運用

2018/05/14 09:00
増田 克善=日経デジタルヘルス

 日立総合病院では、救急外来・ER診療に特化したデータ管理システム「Next Stage ER」が開発・運用されている。FileMakerを用いて開発された同システムは、救急現場の業務を妨げない入力方式と多職種スタッフが情報共有できるユーザーインターフェースを実装、さらに、臨床研究での活用に好都合な標準コードによるデータ蓄積を可能にしている。

 日立総合病院は日立製作所の企業立病院として80年前の1938年に開院した。現在は茨城県北部の中核病院、および災害拠点病院として、さまざまな急性期医療のほか、がん診療、救命救急医療(多発外傷・虚血性心疾患・脳血管疾患・消化器疾患など)を地域に提供する役割を担っている。

救急集中治療科主任医長/救命救急センター長の中村謙介氏

 救急医療については、2012年10月より救命救急センターの運用を開始、1次から3次までの幅広い救急医療に対応している。「県北の救急患者を一手に受け入れており、年間救急車搬送は約6500件、応需率99.9%で、茨城県でトップクラスの受け入れ実績を誇り、断らない救急を目指しています」(救急集中治療科 主任医長/救命救急センター長の中村謙介氏)。

 また、全国的に見ても珍しいのは、救急外来のウォークイン患者(救急希望だが歩いて来院する軽症患者)や日中の総合診療外来、さらには院内急変や術後管理を含めた集中治療の全てを救急集中治療科/救急総合診療科が担当していること。ICU16床、CCU6床の計22床の集中治療ベッドを有し、約10人の上級医をはじめ多くのスタッフが治療に取り組んでいる。

集中治療と救命救急の両部門を担当する上級医の面々

 「救急患者さん1人に対し、複数名の医療スタッフがチームを組み、最新の設備で治療に当たっています。そこで重要になるのが、大量に発生するデータを効率的に共有し、治療に生かすこと。既存の電子カルテなどではスタッフが情報共有するのが難しいため、FileMakerで開発した自前のデータ管理システムを運用することでチーム医療を効率化、活性化しています」(中村氏)。

 診療現場の情報を効率的に記録・共有し、データ分析することにより、救命に生かすことが可能になる。「救命救急センターを立ち上げ、業務が増加したこともあって、FileMakerを用いた救急外来・集中治療システムがなければ、現在のような質の高い救命救急医療体制を実現することはできませんでした」とまで中村氏は言う。

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