スペイン系の国際的な太陽光開発・運営会社、エクセリオ(X-Elio)は、日本で約400MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)の開発を目指している。固定価格買取制度(FIT)の買取価格が下がっていく局面でも、積極的に新規開発に取り組んでおり、入札にも参加する。日本法人のエクセリオ・ジャパン(X-Elio Japan、東京都中央区)を率いる安岡克己社長に今後の開発戦略などに関して聞いた。

約200MWが稼働・着工済みに

――これまでの実績と計画中の案件を教えてください。

安岡 現在、茨城県大子町に約32MW、岩手県洋野町に約25MWのメガソーラーが稼働済みで、来年初頭には2サイトで合計52MWの案件が商業運転を開始します。さらに3サイトで合計約75MWのプロジェクトが建設中で2018年秋以降に稼働予定です。これ以外に、2サイトは、電力系統側の工事が遅れており、建設に入れない状況です。この9案件で約210MWになります。

――売電価格が下がり、FIT初期の認定案件の買収を主体にし、新規開発に消極的な事業者も増えています。今後、どの程度、新規で開発する計画ですか。

エクセリオ・ジャパン(X-Elio Japan)・安岡克己社長

安岡 既存のプロジェクトを買うのではなく、新しい案件をゼロから立ち上げていくことを基本にしています。売電価格が下がっても、そのスタンスは変わりません。その時点の売電単価に合わせて、調達や施工方法を工夫して、目標とするIRR(内部収益率)を確保していく方針です。

――一般的に5%のIRRを確保できることが、事業開発の基準になりますが、売電単価が21円/kWhに下がっても、それは可能ですか。

安岡 外資系企業の場合、本国から見ると、日本への投資には為替リスクがあります。従って、プロジェクトIRRで7%程度を確保することを目指しています。プロジェクトIRRで5%になると、ローンの比率を増やしてレバレッジを大きく効かせ、エクイティIRRを上げることになります。そうなると出資規模としては小さくなってしまいます。