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特集

「5つの雑草対策を組みわせる」、緑地雑草科学研究所・理事に聞く(後半)(page 5)

メガソーラービジネス・インタビュー

2016/07/28 00:00
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
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「刈れば刈るほど増える」

――地下にはどのくらいの根が張っているものなのですか。

伊藤(操) 多年草の地下部の生長量は、地上部を上回っており、スギナの場合、重量比で約5倍、ヨモギで約3倍、セイタカアワダチソウやヨメナ、チガヤで約2倍に達していたという調査結果もあります(図8)。

図8●1シーズンにおける地下部の成長量の例(出所:「伊藤操子・森田亜紀著,地下で拡がる多年生雑草たち.1999. ダウケミカル日本(株)発行」から抜粋)
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 セイタカアワダチソウ、セイバンモロコシなどは、地上の葉や茎を機械で刈り取ると、生き残るために地下茎がいっそう成長します。「刈っても、刈っても生えてくる」と言いますが、それは当然で、増えるような管理をしているからなのです。

 ただ、セイタカアワダチソウの根茎は地下10㎝程度、ヨモギ、ヨメナも15cm程度と地上部の高さに比べると、意外に浅いことも分かっています。そのほかの根茎系の雑草でも地下部の深さは20~50cmまでです。根茎まで枯らす除草剤を適切な時期に散布すれば5年程度は、生長を抑えることは容易です。

――新たに造成した用地などにもあっという間に雑草が生えてきます。

伊藤(幹) 種などの雑草の繁殖体は、風や表面流水や土壌、昆虫や鳥などの生物によって移動します。これらは産業活動によることも多く、例えば、ツル性のクズは元々里山で栽培されていましたが、土地開発に伴う埋め立てや盛土用の土の移動とともに、里山から市街の造成地などに急速に広がりました。

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