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特集

「5つの雑草対策を組みわせる」、緑地雑草科学研究所・理事に聞く(後半)(page 4)

メガソーラービジネス・インタビュー

2016/07/28 00:00
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
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地下部分は地上部の数倍

――そもそも、「雑草」とは、どんな植物なのですか?

伊藤(幹) 雑草にはさまざまな科に属す植物が含まれますが、あえて定義すれば、「人為的な表土の攪乱(かくらん)によって発生する植物群」と言えます。そして、その発生によって人の生産活動に「経済的な損失」を与える草種です。

 野草との違いはそこにあり、農業が最たるものですが、メガソーラー開発でもそうです。人間が地表を攪乱すれば、必ずそこに生えてきて、経済活動を妨げます。つまり、土地環境の変化によって、「増える」、「広がる」、「変わる」という面があります。

 特徴的なのは、人による防除作業に適応して、定着し、存続し続けることです。除草しても除草しても、また生えてくるのです。そうなるのは、地下に地上部の数倍の栄養繁殖器官を形成しているからです。

――空き地を放っておくと、セイタカアワダチソウのような背の高い草が繁茂します。

伊藤(操) 人が地表を攪乱すると、まずエノコログサやイヌタデのような1年草が生え、徐々にヒメジョオンやブタクサなどの1~2年草が優勢になります。

 農地の場合、強度に栽培管理されているため、これ以上、遷移しませんが、非農地では、その後、セイタカアワダチソウやススキ、ヨモギなどの多年草が優先になります。こうした多年生の草本は、地下で広がる雑草種で、それが農地以外での雑草管理を難しくしています(図7)。

図7●造成後の裸地や畑を放任した後の植生の変化(出所:「伊藤操子・森田亜紀著,地下で拡がる多年生雑草たち.1999. ダウケミカル日本(株)発行」から抜粋)
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