• ビジネス
  • xTECH
  • クロストレンド
  • 医療
  • TRENDY
  • WOMAN
  • ショッピング
  • 転職
  • ナショジオ
  • 日経電子版
  • 日経BP
特集

「5つの雑草対策を組みわせる」、緑地雑草科学研究所・理事に聞く(後半)(page 3)

メガソーラービジネス・インタビュー

2016/07/28 00:00
金子憲治=日経BPクリーンテック研究所
印刷用ページ

除草剤は、「草を枯らすため」に使わない

――雑草が繁茂してから、手を打ったのは遅いということですね。

伊藤(幹) 日本では、除草剤を「機械除草の代替」として、すでに成長した雑草を枯らすため活用する例が多いのですが、ただ、地上部分だけを枯らしても、地下茎まで完全に枯れなければ、また来年、同じ草が生えてきます。ホームセンターで販売しているような汎用的な除草剤には、こうしたタイプが多いのが実態です。

図6●メガソーラー建設地に繁茂するセイタカアワダチソウ(出所:日経BP)
クリックすると拡大した画像が開きます

 化学会社は、毎年、除草剤が売れるので良いのですが、これでは草刈機を使わないだけで、毎年、ランニングコストはかかります。

 適切な除草剤を、適切な時期に使えば、地下茎の成長点まで枯らすことができます。セイタカアワダチソウのような非常に繁殖力のあるような雑草でも、比較的容易に発生を抑えられます(図6)。

――雑草のリスク評価で、挙げられていた、近隣住民からのクレームのリスクに備えるにはどんな手法が考えられますか。

伊藤(幹) すでに述べましたが、例えば、雑草対策だけを考えれば、コンクリートで舗装すればほぼ完全ですが、周囲への熱汚染の影響が大きくなりますし、表面流水が増えます。そもそも施工コストが高くなります。

 メガソーラーには、雨樋がないので、パネルに降った雨は、必ず地表を流れます。表面流水の外部への影響は、クレームリスクという点で大きな課題です。こうした観点から、シバやクローバーを植栽したり、植物性の資材で地表上層を覆うなどの手法が、ある程度、保水力を維持した雑草対策として有効です。

 ただ、シバやクローバーだけで、背の高い雑草を完全に防げない場合も多いので、化学薬剤や防草シートなどを最適に組み合わせ、潜在的なクレームコストも加味したうえで、費用対効果に優れた対策計画を立てることが重要です。

  • 記事ランキング