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エネルギー・ITベンチャーによる「不良ゼロ」目指すメガソーラー

ストリング監視による緻密なO&Mで融資条件が改善

2015/12/15 00:00
加藤 伸一=日経BPクリーンテック研究所
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 JR東北本線の前沢駅からクルマで約15分間、「束稲太陽光発電所」は、岩手県一関市の山あいにある(図1)。省エネルギー関連などの技術開発ベンチャー、エプセム(埼玉県川口市)が事業化した、出力約2.2MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)である。

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図1●出力約2.2MWの「束稲太陽光発電所」
下の画像で、メガソーラーの奥に見える、複数のアンテナが立つ山頂が束稲山。左の建物はエプセムの現地事務所(出所:日経BP)
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 「束稲」は「たばしね」と読み、同発電所が、標高594mの束稲山(たばしねやま)の麓に位置することに由来する。この山は、西行が歌に詠み、奥州藤原三代にも縁がある。

 エプセムは、2011年3月に設立され、特殊用途向けのLED照明や関連システム、太陽光発電付きの街路灯などを手がける。太陽光では、発電事業のほか、EPC(設計・調達・施工)サービスやO&M(運用・保守)、遠隔監視システムなども手掛けている。

 同社は、2001年に設立されたエプセル(埼玉県川口市)の流れを汲む。エプセルは、クウェートやイラクで合計約20年間、火力発電事業に従事した経験のある那須野長三氏が設立した。冷凍倉庫用LED照明などで知られ、省エネ機器と電気保安業務を合わせて受託し、ビルなどの省エネでも実績がある。

 エプセムは、エネルギー関連で知識の豊富な那須野氏が会長を、IT関連のプログラマー出身の東日出市氏が社長を務める。エネルギーとプログラムの知見を活かした事業展開が、同社の太陽光発電所の特徴となっている。

 束稲での発電事業のほか、開発やEPCサービスを手掛けた案件が、高圧連系の案件で5カ所、低圧連系で7カ所ある。未稼働の案件では、自社の発電事業で1カ所、開発やEPCの受託が7カ所などとなっている。EPCを手掛けたサイトは、ほぼO&Mも担っている。

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