社宅予定地もメガソーラーに

 大分事業所のある臨海工業地帯の用地は、大分県が整備した地域である。三井造船は、同県から広大な用地を購入し、1981年に事業を開始した(図4)。

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図4●メガソーラーの導入前(上)と二つのメガソーラーの完成後(下)
事業所内の遊休地とゴルフ場だった。下の画像の右上に見えるのは、丸紅が開発し、現在は売却した出力約82MW(出所:三井造船)
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 元々、国内有数の規模となる巨大な造船所を作る予定だった。しかし、石油ショック後の造船不況などの影響で、造船工場の建設を見送り、橋梁やクレーンといった大型の鉄鋼製品の工場となった。

 大型の構造物には変わらないものの、巨大なタンカーに比べると必要な用地面積は少なく、購入した用地の約3分の1で済んだ。残りの西側と北側の土地は遊休地となった。このうち西側の土地を使って、1990年に開業したのが日吉原カントリークラブだった。

 数千人の従事する巨大な造船所を構想していたために、大分事業所の近くの丘陵に、社宅の予定地も購入していた。この土地も遊休地となっていたが、約20haのうち約14.5haを貸し、太陽光パネル容量・約11.695MW、連系出力・8.58MWのメガソーラーが2015年夏に稼働している(図5)。

図5●近隣の土地もメガソーラーに
奥に大分事業所が見える(出所:三井造船)
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 このメガソーラーは、船舶のブロックなどの製造企業である今井製作所(愛媛県上島町)の関連会社、今井メガソーラー大分細発電所が開発・運営している。今井製作所は、三井造船の協力会社である。

 三井造船は、土地を貸すとともに、EPCサービスを担当した。電気関係は日立製作所に委託し、太陽光パネルはカナディアン・ソーラーが供給した日立製作所ブランド品、PCSは日立製作所製となっている。