頓挫した「成田新幹線」の用地

 成田スカイアクセス線は、京成高砂駅と成田空港駅間をつなぐ約50kmの鉄道。都心と成田空港を40分足らずで結ぶ京成電鉄の「スカイライナー」が時速160kmで疾走する。都内から空港に向かう途中、小室駅を過ぎ、千葉ニュータウン中央駅に近づくと、左側の車窓から、整然と並んだおびただしい枚数の太陽光パネルが目に入る(図1)。

図1●成田スカイアクセス線の沿線に設置された太陽光パネル
(出所:日経BP)
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 太陽光パネルは、千葉ニュータウン中央駅から印西牧の原駅、そして、印旛日本医大駅まで、3駅に連なり、約10kmの線路に沿って延々と並んでいる。これは、出力12.8MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」だ(図2)。

図2●約10kmにパネルが並ぶ「SGET千葉ニュータウンメガソーラー発電所」の完成予想図
(出所:SGET)
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 発電所に隣接する3駅の前には、同発電所名を掲げた看板が立っており、「事業推進・スパークス・グリーンエナジー&テクノロジー」、「設計施工・東芝、熊谷組」の文字が、駅ホームを行き交う乗降客からもよく見える。

 実は、同発電所は、成田スカイアクセス沿線の旧新幹線用地に建設されている。かつて東京駅から成田空港までを結ぶ「成田新幹線」が計画され、一部の建設用地は千葉県が確保していた。だが、反対運動などから実現に至らず、遊休地となっていた。