中国の電力大手が日本で太陽光開発

 兵庫県三田市は、神戸市の市街から六甲山系を越えて北に約25km。大都市の近郊ながら、豊かな自然と田園が広がる。阪神高速32号線の新神戸トンネルを抜け六甲北有料道路の神戸三田ICを降りると、複数のメガソーラー(大規模太陽光発電所)が目に入る。

 このエリアは、比較的、緩やかな丘陵が続き、企業の遊休地なども多かったことから、固定価格買取制度(FIT)によって、ここ数年、太陽光発電所が増えている。

 出力約5MWの「SJソーラー三田発電所」もその1つだ。中国の国営系の電力会社である上海電力の日本法人、上海電力日本(東京都千代田区)が建設し、2014年7月に稼働した。「SJ」とは、上海電力日本(Shanghai Electric Power Japan)の略だ(図1)。

図1●「SJソーラー三田発電所」
(出所:上海電力日本)
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 企業が所有していた10.3haの遊休地を購入し、上海航天汽車機電製の単結晶シリコン型パネル(270W/枚)を1万8700枚、設置した。EPC(設計・調達・施工)サービスは伸和工業(大阪市)が担当し、パワーコンディショナー(PCS)は東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製、基礎・架台は日創プロニティ製を採用した。

 上海電力は、1882年に設立され、130年以上の歴史がある。国有の中国の5大電力グループの1つである国家電力投資集団公司(SPIC)の傘下にある。日本法人の上海電力日本は、2013年9月に設立され、FITを活用し再生可能エネルギー発電事業に取り組んでいる。

 「SJソーラー三田発電所」は、上海電力日本が日本で稼働させた2カ所目のメガソーラーで、単独での発電事業としては日本で初めてとなる。このほか、共同出資による出力2.4MWの「大阪市南港咲洲メガソーラー発電所」(大阪市、約2.4MW)、茨城県つくば市に出力35MWの「SJソーラーつくば発電所」が稼働している。