静岡県掛川市は、遠州灘に面して南北に長く、北に新東名高速道路、中央に東海道新幹線と東名高速道路、南部には国道150号線が横断している。新幹線の車窓から見える茶畑から、茶どころのイメージが強いが、南部では水田のほか、イチゴやメロンなどの施設園芸が盛んだ。

左右両岸に6万7000枚のパネル

 国道150線を走り、東大谷川を渡って海側に折れ、ビニールハウス農園や野菜畑を抜けると、沿岸の防潮堤沿いに彼方まで並んだ太陽光パネルが目に入る。出力17.95MWのメガソーラー(大規模太陽光発電所)「掛川大渕・沖之須 特別高圧太陽光発電所」だ(図1)。

図1●「掛川大渕・沖之須 特別高圧太陽光発電所」
(出所:日経BP)
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 浜松市に本社を置く建設・不動産デベロッパー、アサヒグループのアサヒコーポレーション(静岡県浜松市)が建設・運営している。

 かつて横須賀城の城下町として栄えた旧大須賀町・沖之須地区の沿岸部エリアに設置した。東大谷川を挟み、海沿いに約1.5kmにのびた細長い用地に太陽光パネルを並べた。右岸約13ha、左岸約4haで、150人もの個人の所有地をまとめて賃借した。

 右岸に5万1375枚、左岸に1万6380枚の太陽光パネルを設置した。年間発電量は1975万kWhを見込み、これは一般家庭約5400世帯分に相当する。大須賀区域には、約3900世帯が住んでおり、地域の電力需要を超える電力を生み出す規模になる。

 太陽光パネルは、カナディアン・ソーラー製の多結晶シリコン型(265W/枚)を合計6万7755枚、パワーコンディショナー(PCS)は、東芝三菱電機産業システム(TMEIC)製の定格出力500W機を合計30台、設置した。