日経エレクトロニクス2015年12月号のpp.128-136「電磁的な影響を受けない、障害を与えない」を分割転載した前編です。

電磁的ノイズはネットワークや機器の進化で量的にも質的にも変化し、従来のセオリー通りの対策では対応しきれない可能性が増している。そこでノイズ問題とその対応部品の活用について、その基本から各フローに沿って見直し、有効かつ効率的な対策手法を考えていく。今回はEMCとノイズの基本情報と重要な視点を解説する。

 周知のように、多様かつ大量に普及している電気製品や電子機器は、また少なからず電磁的ノイズ(以下、ノイズ)の発生源となる可能性がある。

 電波通信によるネットワークや敏感な機器が増加している現代社会では、過去に問題とならなかったレベルのノイズが動作上影響のあるダメージをもたらす可能性が考えられる。電子機器が出すノイズがその機器自体に障害となるケースも増えている。電子機器と電波通信は現代社会の運営に不可欠であることを考えると、ノイズ対策は現代および近未来の社会システムを維持する重要技術であるといえよう。

 このノイズ対策全般をEMC設計あるいはEMC対策技術と称する。その内容は多様化し、かつ複雑化してはいるが、筆者の経験からまず重要と思えるのは、やはりノイズについての基本的な概念や対策についての原理原則面の知識だ。

この先は有料会員の登録が必要です。今なら有料会員(月額プラン)登録で6月末まで無料!

日経 xTECHには有料記事(有料会員向けまたは定期購読者向け)、無料記事(登録会員向け)、フリー記事(誰でも閲覧可能)があります。有料記事でも、登録会員向け配信期間は登録会員への登録が必要な場合があります。有料会員と登録会員に関するFAQはこちら