5G(第5世代移動通信)の標準仕様第1弾として、NSA(Non-Standalone) 5G NR(New Radio)の仕様策定が完了したことで(関連記事1)、関連企業や団体で5Gのビジネスの気運が盛り上がっている。そのような企業の1社として、マスワークスに話を聞いた。米MathWorks社のMATLABを使って、5Gのリンク・レベル・シミュレーションが容易に実行できるようになった。

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シミュレーション実行例 マスワークスのイメージ。左はQAMのコンステレーションがはっきりしない初期状態。中央がチャネルのSN比を高めた場合で16値QAMのコンストレーションがはっきりと見える。右は64値QAMにした場合で、コンストレーションが16値QAMに比べてぼやけている。

 MathWorksはMATLABとSimulinkおよびそれらの関連製品を年に2回、更新している。2017年の2回目の更新版は2017年9月に発表された「Release 2017b(R2017b)」である。R2017bではディープラーニング機能が大幅に強化されたほかに(関連記事2)、5G関連でも機能強化が図られた(ニュースリリース)。具体的には、MATLABのオプション「LTE System Toolbox」の「5Gライブラリー」が強化された。LTE System Toolboxは、LTE/LTE-Advanced通信システムの設計、シミュレーションおよび検証のための規格に準拠した関数とアプリからなる。5Gライブラリーの初版は、2017年3月に発表された「Release 2017a(R2017a)」に盛り込まれたが(関連記事3)、標準仕様第1弾の仕様策定が近づいたことで、R2017bで改良があったという。

 5G ライブラリーには、5G標準仕様の関数およびリンクレベルのリファレンス デザインが用意されている。5Gライブラリーを活用することで、例えば、無線通信エンジニアは、5Gを実現する技術や、それらの技術が 5G システムの設計全体に与える影響を評価するシミュレーションを容易に実行できるようになるという。

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