「自動運転車やコネクテッドカーの開発では、車載システムの電気/電子アーキテクチャー(E/Eアーキテクチャー)をトップダウンで設計する技術が欠かせない」――。ドイツVector Informatik社 Director, Process ToolsのGeorg Zimmermann氏は、2017年11月28日に開催した「ベクター・コングレス2017」の講演でこのように指摘した。

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Vector Informatik社 Director, Process ToolsのGeorg Zimmermann氏

 E/Eアーキテクチャーとは、ECU(電子制御ユニット)の配置やECU同士をつなぐネットワーク構成などの物理アーキテクチャーのほか、論理機能やソフトウエアのアーキテクチャーも含む。欧米の自動車メーカーでは、システム設計の初期段階でこうしたアーキテクチャーの定量的な評価を重点的に行う。アーキテクチャーの良し悪しによってネットワークの通信負荷やハーネスの長さ、部材コストなどが大きく変わるからだ。

 これに対し、日本の自動車メーカーではECUありきのボトムアップ設計が多いという。ECUの配置やネットワーク構成も、「建て増し式」が多く、ムダが生じやすい。今後の自動運転車やコネクテッドカーの開発では、高度な統合ECUが必要になるほか、複数のECUを互いに連携させながら動かすため、ボトムアップの設計手法では限界があるという。

 Vector社はE/Eアーキテクチャーのトップダウン設計ツール「PREEvision(プリビジョン)」を手がける。E/Eアーキテクチャーの設計ツールは他社も出しているが、単機能のツールが多く、ツール間の連携が難しい。これに対してPREEvisionは「システム要件の管理からハード・ソフトのアーキテクチャー設計まで幅広い機能を統合している点に特徴がある」(同氏)という。

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PREEvisionは幅広い機能を統合

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