伊仏合弁STMicroelectronics社は、英ARM社のCPUコア「Cortex-M」をベースにしたマイコン「STM32」の11番目のシリーズとして「STM L4+」を発表した(日本語ニュースリリース)。フィットネスバンドやスマートウォッチ、小型医療機器、スマートメーター、産業用スマートセンサーなどに向ける。

Bertrnad Denis氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 2015年2月に発表された「STM L4」(関連記事)の高性能版である。同社のBertrnad Denis氏(STM32 Product Line Manager, Microcontroller Division, Microcontrollers and Digital IC Group)によれば、STM L4+はSTM L4と同じCPUコア「ARM Cortex-M4F」をベースに同じプロセスで製造するが、回路設計を少し変更して、動作周波数をL4の80MHzからL4+では120MHzに引き上げた。演算性能は100DMIPSから150DMIPSへ、273CoreMarkから409CoreMarkにそれぞれ向上した。STM32マイコンの中で低消費電力を特徴にする「L」のシリーズの中では、今回のSTM L4+がハイエンド製品になる。

STM32は11シリーズからなる。今回の新製品は赤枠が付いたSTM L4+シリーズ。STの図。
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 STM L4+シリーズには、メモリー容量や周辺回路(AES暗号化回路、MIPI DSI、TFTインターフェース)の有無、パッケージが異なる30品種以上が用意されている。例えば、フラッシュメモリー容量は1Mバイトまたは2Mバイト。STM L4シリーズでは最大フラッシュメモリー容量は1Mバイトだったので、新製品では倍増したことになる。SRAM容量は640Kバイト。アナログ周辺回路としては、16ビットのA-D変換器やD-A変換器、コンパレータ―、オペアンプなどを集積する。

STM L4+シリーズの品種展開と主な仕様。STの表。
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