ドイツDaimlerグループ傘下の三菱ふそうトラック・バスは2017年10月19日、「世界初」(同社)となる量産型の小型電気自動車(EV)トラック「eCanter」の納入を日本で始めると発表した(図1)。年間の世界販売で10万台を誇る小型トラック「キャンター」をEV化している。搭載するリチウムイオン電池は、Daimlerグループの高級車ブランド「Mercedes-Benz」と共同で開発。1充電あたりの航続可能距離は100kmを見込む。

図1 三菱ふそうトラック・バスの電気自動車(EV)トラック「eCanter」、セブン-イレブン・ジャパン仕様
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 三菱ふそうが納入を始めるのは、セブン-イレブン・ジャパンとヤマト運輸。それぞれに25台、計50台を納入して2017年11月以降に運用を始める(図2)。生産拠点は日本とポルトガルで、2017年内に150台を生産する計画だ。2018年以降はさらに増産を見込む(関連記事:EVトラックついに日本で量産始まる)。

図2 eCanter、ヤマト運輸仕様
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 セブン-イレブン・ジャパン社長の古屋一樹氏は「EVトラック導入の利点は大きい」と前向きだ。走行時の排出ガスの低減に加えて、従来のディーゼル車と比較して騒音や振動が少なく、運転者の身体的な負担を軽減できる。

 走行時のコストも削減できる。ディーゼル車と比較して1万kmあたり最大で1000ユーロ(1ユーロ=133円換算で13万3000円)の効果があると試算する。セブン-イレブンの場合は、1台あたり約10店舗の配送を担う。距離は配送地域によって異なるが、1回での走行を数十kmとする計画だ。eCanterの車両寸法は、道路幅が狭い都市部での配送業務に適する(図3)。全長5935×全幅1995×全高2195mmで、車両総質量は7490kg、乗車定員は3人である。

図3 車両寸法や基幹部品の搭載位置
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