“見慣れぬ”タイヤを装着した超小型電気自動車(EV)が軽やかに走る——。これは東洋ゴム工業が2017年9月に実施した技術体験会の一幕だ(図1)。装着するのは同社が開発した空気充填不要(エアレス)なコンセプトタイヤ「noair(ノアイア)」である。走行試験で100km/h、ドラム試験で120km/hの速度まで耐えられることを確認。実用化を目指して開発を進めながら、自動車メーカーに提案している段階だ(関連記事)。

図1 東洋ゴム工業のエアレスタイヤを装着した超小型電気自動車(EV)
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 開発品の最大の特徴は樹脂製のスポークを採用したこと(図2、3)。ゴム部分が中空の一般的なものと比べて、パンク知らずのタイヤとなる。

 空気圧の低下を防ぐための定期メンテナンスも不要となるため、車両の「走る・曲がる・止まる」を支援するタイヤ本来の能力を発揮しやすい。

 走行性能を高める効果もあると東洋ゴムは見込む。タイヤ開発では、転がり抵抗を減らしながら制動能力を高めることが重要になる。転がり抵抗を減らせば、転がりやすい低燃費なタイヤになる。一方で制動能力は低下してしまう。開発品では樹脂製のスポークが一般的なタイヤ用ゴムの約4倍の剛性を発揮するため、低燃費性と制動能力を同時に向上しやすい。

図2 エアレスタイヤ、全体
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図3 樹脂製のスポーク部分
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