日産自動車社長兼CEOの西川廣人氏
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 「再発防止策の不徹底という以外にない」──。日産自動車社長兼最高経営責任者(CEO)の西川廣人氏は2017年10月19日、車両の完成検査で不正が収まらなかった理由をこう語った(図)(関連記事 日産、“対策”後も不正検査 国内向け生産と販売停止、2週間程度か)。

 同社では「完成検査員」に任命されていない無資格の作業者(以下、無資格者)が車両の完成検査を行っていたことが、同年9月18日の国土交通省の立ち入り検査で発覚。同月20日までに再発防止策を講じ、不正検査を是正したと10月2日に発表した(関連記事 日産の不正検査問題、「いつ始まったか分からない」)。にもかかわらず、日産車体の湘南工場と、日産自動車の追浜工場と栃木工場、日産自動車九州の4工場で、無資格者が完成検査を続けていたことが判明した。このうち、日産車体の湘南工場は国土交通省の立ち入り検査を受けた後も、不正検査を継続していた。

 日産自動車は、無資格者が完成検査を行ってきたことを、「組織的な取り組みであり、だからこそ常態化していた」(西川氏)と認めた。そこで、再発防止策として[1]完成検査行為の禁止、[2]管理の強化、を打ち出したという。ところが、生産現場の従業員には伝わらなかった。

 「これほど大きな社会問題になっていながら、なぜ生産現場は不正な検査を続けていたのか」という報道陣からの問いに、西川氏は「別の立場だったら、私もそう質問すると思う。過去から長く続けてきたことに対し、今日からダメだと言ってもなかなか手を打てないことが(他の業務でも)散見される。習慣化した部分を甘く見てはいけないと身に染みて感じた」と回答した。

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