ベンチャー企業のPEZYグループが、日本一の処理性能の実現を目指して開発中のスーパーコンピューター「Gyoukou(暁光)」。早ければ2017年6月発表のスパコン性能ランキング「Top500」で上位入賞を狙うとしていたが、ふたを開けるとTop500の順位は69位、省エネ性能のランキング「Green500」でも7位にとどまった(関連記事)。開発はどこで滞り、構想を実現できる時期はいつ頃になりそうなのか。PEZYグループを率いる齊藤元章氏らに現状を取材した。

 横浜市金沢区にある海洋研究開発機構(JAMSTEC)の横浜研究所。2002~2004年当時に世界最高速のスパコンだった初代の地球シミュレーターが置かれていた場所に、腰ほどの高さのずんぐりした筐体が二列に整然と並ぶ(図1)。それぞれが冷却用のフッ化炭素系液体「フロリナート」をたたえた液浸槽で、中には「ブリック」と呼ぶ機能モジュールが所狭しと詰め込まれている(図2)。

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図1 「Gyoukou(暁光)」の外観
かつて初代「地球シミュレーター」が置かれていた場所に、Gyoukouの液浸槽が並んでいる。スペースには余裕があり、PEZYグループはさらなるシステムの拡張も狙っている。
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図2 液浸槽には「ブリック」がぎっしり
液浸槽を上面から見た様子。

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