新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とIHIは2017年7月7日、100kW級の水中浮遊式海流発電システム(実証機)を完成し、この夏から鹿児島県のトカラ列島口之島の沖合で実証実験を開始すると発表した(関連記事)。

図1 IHI横浜事業所で開かれた見学会

 NEDOとIHIは発表に合わせて、完成した実機の見学会を実施した(図1)。小型の潜水艇のような円筒形の躯体を3基つないだ発電システムは、近くで見ると思いのほか大きい。両側の2基の円筒が発電機で、それぞれ後方に直径約11mのタービン翼が付く予定。中央上部の大きな円筒には浮力調整装置や変圧・送電装置などが収容されているとのこと。構造物全体は横幅と奥行が約20m、高さは10m近くありそうだ(図2)。重さは330tという。

図2 完成した100kW級の水中浮遊式海流発電システム(実証機)
横幅と奥行は約20m、高さは10mほど。実用機は出力2000kW(2MW)が目標となり、3~4倍の大きさになる。この実証機のタービン翼は直径11mだが、実用機では40m程度になる。ただし、中央の円筒部分にある制御系装置は、左右の発電機の躯体に収容できるので、デザインはすっきりする(図4参照)。

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