カルソニックカンセイ社長の森谷弘史氏(写真:宮原一郎)
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 自動車の内装や冷暖房部品群、メーターなどの計器類に強いカルソニックカンセイ。2017年5月に上場廃止して日産自動車系列を離れ、米大手投資ファンドKohlberg Kravis Roberts社(KKR)傘下に入った。自動車メーカーと資本関係のない独立系部品メーカーとして、再出発する。

 カルソニックカンセイ親会社の経営陣は、KKR傘下に入る前からカルソニックカンセイの社長だった日産出身の森谷弘史氏に加えて、KKR出身の4人が入る混成チーム。森谷氏がKKRチームとひざを詰めて議論し始めて、約8カ月が経った。森谷氏にKKRとの関係や最近の課題について聞いた。(事業戦略は関連記事参照)

――外資系プライベートエクイティー(PE)ファンドは、早期のイグジット(投資回収)を狙う印象があります。一方で自動車業界の開発期間は5~7年サイクルと長い。KKRの考えとカルソニックカンセイの戦略に齟齬(そご)は生じませんか

 一般的なPEファンドのイグジット戦略のサイクルは、自動車業界より短いでしょう。ただKKRは、自動車業界のサイクルに合わせてくれます。2017年9月に発表した中期経営計画は、彼らとつくりました。中計の終了期間は2021年です。PEファンドですから、どこかでエグジットします。未来永劫、ということはあり得ません。

 2017年4月から議論を始めて、約8カ月間一緒にやってきました。とても良い印象があります。長い目で見てくれますし、当社の技術に敬意を払ってくれます。KKRについては、ぜひ宣伝してあげてください。

 KKRは、技術の専門家ではありません。技術の詳細が分からないところもあると思います。それでも自動車部品メーカーにとって最大の柱が技術で、独自技術を持つことが重要であることをよく理解しています。

 ただ当社の事業に対して、うんざりするほど質問してきますけどね(笑)。なぜこの技術が良いのか、ダメなのか、と。

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