実装部品の小型化や多品種少量生産が進むにつれて悩みのタネになるのが部品の管理・保管だ。小型のチップ部品などはキャリアテープに並べられ、リールに巻かれた状態で供給され、そのまま実装機にセットされる。部品の小型化が進むほど、リールがかさばることになる。多品種少量生産であれば、多様な部品を保管しておく必要が生じる。保管場所も確保しなければならないし、先に納入された部品から使う「先入れ先出し」管理も不可欠、使われない部品は移動させたり処分したりしなければならない。

韓国CEYON TELINVENTORY社の「REEL FINDER」。RFIDタグで管理するというもので、棚のどこにしまっても、必要な時にはLEDの点灯で位置を知らせてくれる。
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 部品の整理や在庫管理はそれなりに時間がかかる上、“製品の生産に必要な時間”とは認識されにくく、現場では課題になっているケースが多いという。「ネプコン ジャパン 2018」(2018年1月17~19日、東京ビッグサイト)では、こうしたリール部品の保管・管理に関する展示が注目を集めていた。

 RFIDのタグを各リールに取り付け、RFIDリーダー化した棚で管理するシステム「REEL FINDER」を提案していたのが、韓国CEYON TELINVENTORY社だ。リール1個ずつの幅に仕切り板があり、その中にアンテナが内蔵されている。

 順次読み出しをしており、最初の部品受け入れ時にタグに部品情報を書き込んでおけば、棚のどの位置に置いても3秒で自動的に位置を把握できるという。決まった場所に戻す必要はない。取り出しの際は、生産予定に合わせて必要な部品のリール部分のLEDが緑色に点灯して知らせ、誤って取り出すと赤色LEDが点灯する。

 面白いのは、標準形状のリールの穴部分にある切り欠きを利用して差し込むようにタグを取り付ける点だ。この切り欠きは現在の実装機側では使われておらず、10~15年前以降に発売された実装機であれば、タグを付けたままリールをセットできるという。タグははめはずしが容易で、再利用できる。

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仕切り板がアンテナになっている(左)。リール中央の穴にはめられている部品がRFIDタグ(右)。裏にはICとアンテナが実装されていた。

 1棚に搭載できるリールは最大で360個。入出庫管理や、保有部品残量管理、製品別生産可能数量管理といったバックエンドのシステムと組み合わせて利用する。日本での導入実績はないが、韓国では一部メーカーで試作機の実用試験が始まっているという。2018年上半期中に本格量産を開始する予定だ。

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