来日したシンガポールInfineon Technologies Asia Pacific社の Laurent Filipozzi氏(Vice President & Site Head Plant Singapore Backend Test Segment)は、独Infineon Technologies社が取り組む、工場(製造)のIndustry 4.0について、国内報道機関に説明した。同氏が指揮したシンガポールの後工程工場(主にテストを担う)のIndustry 4.0に関しては3つの具体的な事案が紹介され、興味深かった。

Laurent Filipozzi氏。日経テクノロジーオンラインが撮影。
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 Infineonの工場のIndustry 4.0には、大きく2つの取り組みがある。一つは各工場をスマート化すること。もう一つは世界中のスマート工場をネットワークで結び、グローバルなバーチャル工場にすること。後者のグローバルなバーチャル工場は、委託先の工場に加えて、サプライチェーンも含まれるとのことだった。今回の報道機関向け説明会では、前者である、工場のスマート化について詳しい話があった。

世界の工場をスマート化して接続し、さらにサプライチェーンとも連動させる。Infineonのスライド。
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 Filipozzi氏によれば、工場のスマート化は3段階で進む。第1段階は「Foundation」と呼び、装置ごとのスマート化(自動制御化、ペーパーレス化)を図る。第2段階は「Pioneer Industry 4.0 Initiative」と呼び、装置間をつないで工場全体としてスマート化(装置間の自動搬送、モバイル機器を使った遠隔操作など)する。第3段階は「Next Degree Digitalization」と呼び、スマート工場間を結んだり、装置/工場から上がってきたデータを活用したりする。この段階に進むと、後工程工場で分析した問題が前工程工場にスムーズにフィードバックされる。

工場のスマート化は3段階で進める。Infineonのスライド。
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 Infineonではドイツ・ドレスデンにある前工程工場とシンガポールの後工程工場のスマート化が進んでおり第2段階の後半以降にある。例えば、シンガポール工場では、人と一緒に作業をする協働ロボットをまさに導入するところだという。2020年までに同工場では第3段階のかなりの部分を達成する予定。なおドレスデンとシンガポール以外の工場は、第1段階の途中にあるとのことだった。

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