図1●左から、三菱伸銅社長の堀氏、三菱マテリアル副社長の小野氏、三菱マテリアル社長の竹内氏、三菱電線工業社長の髙柳氏
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図2●三菱マテリアル社長の竹内氏。グループトップとして監督責任について厳しい質問を受けた
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 品質データ偽装問題で揺れる三菱伸銅(本社東京)と三菱電線工業(本社東京)、親会社の三菱マテリアルの3社が2017年12月28日、特別調査委員会から中間報告書を受け取ったと発表した(図1)。三菱伸銅と三菱電線工業の両社とも、不正行為を1990年代から長期に渡って組織的に行っていたことが判明。不正行為の実態を知りながら経営会議などで報告せずに黙っていた役員の存在も明らかになった。

 このうち、三菱伸銅では品質保証部長から役員に昇格している人間がおり、報告書は「相当の処分を行う必要性がある」と指摘。一方、三菱電線工業については調査が継続中で、「非常に深刻な内容を含んでいる」ことから最終報告書で徹底した原因究明と再発防止策が必要と指摘した。

 会見に臨んだのは、三菱マテリアル社長の竹内章氏(図2)と、同社副社長の小野直樹氏、三菱伸銅社長の堀和雅氏、三菱電線工業社長の髙柳喜弘氏の4人。会見では報道陣から厳しい質問が飛んだ。

──報告書を見ると、2社とも長期間、組織ぐるみでやっていたことが読み取れる。組織としての関与をどのように感じているか。また、子会社の長期間の不正が続いているのに、それを見つけられなかった親会社の責任は?

竹内氏:指摘の通り、三菱伸銅と三菱電線工業の両社共に不正行為にかなりの者が関与している。また、長期間にわたって不正が行われていたことが明らかになった。このことを非常に深刻に受け止めている。由々しき事態だと考えている。また、このことで関係各位に多大なる迷惑を掛けて誠に申し訳ないと思っている。

 こうした状況を改善するために、まず三菱伸銅に関しては調査が完了し、再発防止策を策定したので、早急に実施されるように取り計らう。同時に弊社グループにおける品質ガバナンス体制の再構築を早急に具体化した上、実施したいと思っている。なお、三菱電線工業についてはまだ調査が継続しているため、徹底した原因究明とそれを踏まえた再発防止策の実行を図りたい。

──三菱伸銅は、発表した再発防止策を実施すれば、品質データ偽装を完全に防げるのか。

堀氏:再発防止策は、今回の調査報告を真摯に受け止め、それに従って2度とこのようなことを起こさないように細心の注意を払って作ったものだ。この再発防止策をやりきれば、2度と起こらないと確信している。

──経営陣の責任について伺う。三菱電線工業は前社長が辞任した。三菱伸銅はどうなのか。また、親会社である三菱マテリアルはどのように責任を取るのか。

堀氏:私の責任は、1日も早く製品の安全性を確認するとともに、この再発防止策を確実に実行していくことだと思っている。

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