テレビのハイエンド領域で台頭する有機EL。一方、液晶テレビのプレミアム製品はやや守勢に回っている印象がある。2017年は韓国LG Display社が約170万枚の有機ELパネルをテレビ向けに生産。そのうち韓国LG Electronics社が約120万枚、ソニーが約25万枚を調達する見通しである。特に2000米ドル以上のプレミアム領域では、LGとソニーの両ブランドの有機ELテレビがシェアを拡大している。これに対して、液晶テレビでトップシェアを握る韓国Samsung Electronics社は、量子ドット(QD)をバックライトに採用した「QLED TV」で対抗しつつ、次の一手を狙う構図になっている。

 2018年のLG Display社のテレビ向け有機ELパネル生産計画は約280万枚であり、LG Electronics社が170万~180万枚、ソニーが50万~80万枚程度を調達するのに加えて、多くのテレビブランドが有機ELテレビを強化する計画になっている。別の言い方をすると、有機ELテレビに参入しない大手ブランドは、Samsung Electronics社、中国TCL社、シャープの3社くらいに限られることになる。これら有機ELを採用しないテレビメーカーは、「QD」や「Full Array LEDバックライト」、さらに「8K」の液晶テレビを投入して、有機ELテレビに対抗していくと見込まれる。

 その中でもシャープは、「2020年に60型以上の液晶テレビの半分を8Kにする」という旗印を掲げており、けん引役として8Kテレビの早期普及を目指している。また、Samsung Electronics社も「8K+Full Array LEDバックライト」で高画質液晶テレビに重点を置いたプレミアム製品群を展開する見通しである。

シャープの8K対応液晶テレビ
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