インテルとの共同開発が暗礁に乗り上げそうになった1969年8月下旬の或る日、ホフが突然、数枚のコピーを片手に、興奮気味に、私達の部屋に飛び込んできた。

 ホフが最初に示したブロック図にはプロセッサの骨格だけが描かれていた。その図には

  • アキュムレータとキャリーを含む4ビットの主演算モジュ-ル
  • 16セットの4ビット汎用レジスタ・モジュール(2つ組み合わせてペアレジスタとして使うと、ビジコン案に盛り込まれていた8ビットのアドレスレジスタとなる)
  • サブルーチンが3段までネスティング可能なプログラムカウンタを含む4段の12ビット・アドレス用プッシュダウン・アドレススタック・モジュールの3つの箱
  • キーボードとのインタフェースに使う4本の入力ピン

が描かれていた(図1)。

図1●ホフの最初のアイデア
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 私の提案は、n桁の10進データを取り扱う、μInstruction命令と名付けたマクロなレベルの命令セット(マクロ命令)を実装した10進コンピュータであった。

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