工程管理は、品質管理や安全管理、原価管理と同様に、工事における重要な管理項目だ。一般的な工程管理は、技術者が現場を目で見て確認する。このアナログな作業をAI(人工知能)で合理化する技術の開発を進めているのが大手ゼネコンの大林組だ。

 同社が開発するのは、建物の工事写真に写った建材の種類や量をAIで推定して、その結果を基に工事の進捗を自動的に認識させる技術だ。

写真●内装工事中の住戸に使用されている建材をAI(人工知能)で推定した結果。分割された画面内に、映っている建材の判定結果が見える
(出所:大林組)
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 仕組みは次のようなものだ。まずは建材の様々な部位を撮影した画像をデータとして集積。その画像データを基に、ディープラーニング(深層学習)と呼ぶ手法を用いて、様々な撮影条件下で得られた画像から特定の建材などを推定できるようAIに学ばせる。深層学習には、画像認識に適した畳み込みニューラルネットワークの技術を用いている。

 続いて、工事段階を分析して工程を特定するモデルを構築する。このモデル構築に用いるのは、既に工程や建材の情報が正確に確認できている建設現場の写真データだ。

 そして、このモデルと建材の画像を学習した結果とを組み合わせて、個々の建設現場で撮影された画像から使用されている建材を推定。進捗状況を割り出す。

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