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病院の働き方改革、最も困難なのは「人材改革」

裴 英洙氏 ハイズ 代表取締役社長 医師

2018/05/21 07:00
近藤 寿成=スプール

 私は現在、病院経営のコンサルティングに携わっており、働き方改革に悩んでいる経営者や管理職、現場の方々を多く見てきました。その視点でいくと、今回の座談会に参加されている病院関係の方々は、ある意味で“優等生”といえるでしょう。

ハイズ 代表取締役社長 医師の裴英洙氏(写真:加藤 康、以下同)
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 一方で、私が相談を受けるような病院の方々は決して“劣等生”というわけではありませんが、一生懸命やってもノウハウを知らないから上手くいかないという状況にあります。我々としては、そういった病院の経営者や管理者にフォーカスをあてて働き方改革を進めています。

 病院での働き方改革を推進するに当たって、我々は「制度改革」「業務改革」「人材改革」の3つを重視しています。この中で最も厄介で困難なのは「人材改革」です。

 人材改革は「リーダー改革」と「意識改革」に分類できるのですが、例えばリーダー改革では経営者や管理職の方々の腰が非常に重いケースがあり、高齢の病院長に「働き方改革をやりましょう!」と提案しても、「いやいや、私が若かったころは…」とがむしゃらにかつての武勇伝自慢をされることもあります。それゆえに、既存の文化や考え方を大きく変えるのは、思っている以上に難しいものだと実感しています。

 経営者は働き方改革を「コスト」と捉えてしまい、長い目で見た「投資」あるいは「コスト回収」という議論にはなかなか発展しません。予算的に余裕のない病院も多いため、長期的な投資となるとCTやMRIの導入、病棟の建て替えなどに目が向いてしまい、人材投資はどうしても後回しになってしまうわけです。

 これは、医療業界がこれまで人材投資しなくても、自己犠牲で頑張ってこれたからに他なりません。まさに、先ほど挙げた武勇伝のような構造が維持されているので、そこをさまざまなアプローチで変えていかないと、働き方改革は加速しないでしょう。

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