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「仕事付き高齢者向け住宅」ってどんなもの?(page 3)

課題は報酬、伸こう福祉会と東レ建設のモデル事業で見えてきたこと

2018/04/25 09:00
伊藤 瑳恵=日経デジタルヘルス

入居者ができることはたくさんある

 今回のモデル事業では、思いもよらぬ発見もあったと両法人は口をそろえる。86~97歳の高齢者が仕事をすることについては、「初めはできるかどうか半信半疑だった」と内田氏は振り返る。しかし、一度作業を教えるとすぐにできるようになっていたという。「没頭していて楽しそうだった」と荒川氏は表現する。

 根を詰めすぎてしまうくらいだったので、作業時間を30分の時間で区切ることにした。高齢者を無理に働かせることのないよう配慮した。

 仕事に参加した高齢者からは「手応えを感じているような印象を受けた」と伸こう福祉会の柿木景子氏は話す。当初は「私たちが売れる野菜なんて作れるの?」と言っていた人も、仕事に参加するうちに「美味しいから売れるよね」と自信を持つようになっていたという。販売に参加した90歳代の入居者からは「私、販売の仕事向いていたよ」という声まで聞こえた。

野菜を販売している様子(写真提供:伸こう福祉会)
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畑作業をしている様子(写真提供:伸こう福祉会)
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 介護スタッフとしても新たな発見があったという。仕事をしてもらうことで、「入居者ができることがたくさんあることに気付いた」と中村氏は話す。この気付きを高齢者の可能性を広げることにつなげたいとしている。

 今後は他の法人が手掛ける施設とも連携することを視野に入れる。自分ができる範囲で何らかの仕事をしたいと思っている高齢者は多いと考えているためだ。大きなムーブメントを起こして「仕事付き高齢者向け住宅を実現したい」と中村氏は意気込んだ。

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