前回に引き続き、ネットサービス企業のGMOインターネットで特命担当技術分析官を務める技術者の新里 祐教氏に、ラピスセミコンダクタの920MHz帯(サブギガ)特定小電力無線通信機能付きのマイコンボード「Lazurite(ラズライト) Sub-GHz」を遊んでもらっている。IoTでは広いフィールドで使える無線技術がカギとなる。小型薄型のチップアンテナを積んだ無線モジュールの実力はいかほどか、とにかく無線通信できる距離を見定めようと、新里氏は屋外大実験の準備を始めた(編集部)。

ラピスセミコンダクタの「Lazurite(ラズライト) Sub-GHz」
920MHz帯無線通信モジュール(右)を取り外した状態。設計はArduinoを意識しており、拡張コネクターのサイズやピンアサインなども互換性がある
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 ラズライトの開発環境「ラズライトIDE」のライブラリーを見ると、最初から多数のセンサー向けライブラリーが用意されている。これは何かというと、ラピスの親会社であるロームが提供している「ロームセンサ評価キット」と組み合わせての利用を想定したものだ(紹介ページ)。センサ評価キットは、Arduino互換の拡張インタフェースを備える「センサーシールド」と付属の各種センサーからなるキットである。ラズライトとArduinoのどちらでも使え、簡単にローム製の各種のセンサーを試せる。

ロームセンサ評価キットに付属するセンサーシールド
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ロームセンサ評価キットのセンサー基板。センサーシールドに取り付けて使う
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 キットには、温度センサー、地磁気センサー、気圧センサー、紫外線センサー、ホール磁気センサー、カラーセンサー、加速度センサー、近接照度センサーが含まれる。利用したいセンサーをシールド(拡張ボード)に装着すると、マイコンボード側からセンシングの結果を読み出せる。ラズライトSub-GHzと組み合わせて使えば、920MHzの無線通信と各種のセンサーの組み合わせも簡単に試せるというわけだ。

センサーシールドに各種センサーを取り付けてみた様子
ラズライトIDEにこれらセンサー向けのライブラリーが用意されているのですぐに使える。
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