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我々が“グレーゾーン”に挑むワケ(page 3)

遺伝子検査サービス、“占い”の先にある未来(下)

2017/10/02 10:30
大下 淳一=日経デジタルヘルス

医師によるゲノム解析サービスが登場

 次世代シーケンサーによってゲノム解析コストが劇的に下がったことで、その恩恵を消費者に届ける事業を個人ベースでも始められるようになった。そんな環境変化を象徴するベンチャーの事例を2つ紹介しよう。

 一般向け遺伝子検査サービスでは対象としていない遺伝性疾患の罹患リスクを、次世代シーケンサーによるゲノム解析に基づいて医師の監修のもとで判定する。そんなサービスを2017年8月に一般向けに開始したのが、千葉大学医学部附属病院 産婦人科 医師/千葉大学大学院生殖医学教室博士課程の曽根原弘樹氏である。千葉大学発ベンチャー「ゲノムクリニック(Genome Clinic)」を千葉市に立ち上げた。

ゲノムクリニックを立ち上げた曽根原弘樹氏
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 ゲノムクリニックは、受精卵の遺伝子解析や腫瘍のゲノム解析などの研究、さらには産婦人科の日常診療に携わってきた曽根原氏が、日本学術振興会の博士課程リーディングプログラムの支援を得て立ち上げたベンチャーである。「将来は誰もが自分のゲノム情報を手にする時代が来る。その情報を本当の意味で医療に生かすことに貢献したい。研究を通じて次世代シーケンサーの威力を目の当たりにし、その力を一般の人に還元したいと考えた」と曽根原氏は話す。

 医師が携わりながらも、ゲノムクリニックは健康な人を対象とした一般向けゲノム解析サービスを提供する。女優のアンジェリーナ・ジョリー氏が予防的手術を受けたことで広く知られることになった遺伝性乳がん卵巣がんを始め、27疾患59遺伝子が解析の対象だ。遺伝性乳がん卵巣がん(解析する遺伝子はBRCA1、BRCA2)、家族性大腸ポリポーシス(APC)、網膜芽細胞腫(RB1)など「予防法や治療法が存在し、結果に対して行動がとれる疾患に対象を限定する」(曽根原氏)。

日経デジタルヘルス Special

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