ソニー出身の映像技術研究者で、現在はI3研究所(アイキューブド研究所)代表取締役の近藤哲二郎氏が、これまでの多彩な開発成果を集大成した統合型画質向上システム「S-Vision」を開発した。このシステムを内蔵したUHD BD(Ultra HD Blu-ray)プレーヤーの技術発表が、「CES 2018」(2018年1月9~12日、米国ラスベガス)会場の隣のルネッサンスホテルに設けられた船井電機の特設会場で開催された。

図1 ルネッサンスホテルに設けられた船井電機の特設会場内のI3研究所コーナー
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図2 試作したS-Vision搭載のUHD BDプレーヤー
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 近藤氏はこれまでの技術開発で毎回、大幅なクオリティー向上を実現してきた。(1)1990年代にソニーでデータベース型超解像「DRC(Digital Reality Creation)」を、(2)2011年にアイキューブド研究所で4Kアップコンバート技術「ICC(Integrated Cognitive Creation)」を、(3)2013年にプロジェクター向け大映像空間技術「ISVC(Intelligent Spectacle Vision Creation)」を、(4)2015年に別の切り口の大映像空間技術「ICSC (Interactive-Cast Symbiosis Creation)」を、(5)2017年にそれまでのDRC、ICC、ISVC、ICSCの全てを統合した新映像技術「I3C(Integrated Intelligent Interaction Creation:アイキューブドシー)」を発表してきた。

 今回のUHD BDプレーヤー内蔵の映像エンジンはI3Cの改良版で、システムネームをS-Visionと名付けた。

 近藤氏は言う。「テレビジョンは文字通り『遠く(Tele)の映像(-Vision)』ですが、私が提唱するS-Visionは、ディスプレーの映像を見た時に、そこから本物の景色やオブジェクトをその場で見ている感覚を感じ取れるようにする技術なのです」。

図3 映像は量から質へ
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図4 テレビジョン(Tele-Vision)からS-Visionへ
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図5 S-Visionを説明する近藤氏
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