パナソニックは、8K、60フレーム/秒(fps)の映像を撮影できる有機薄膜型イメージセンサー(有機撮像素子)を試作し、「ISSCC 2018」で発表した(図1図2)。有効画素数は8192×4320で、画素サイズは3μm角である。高速移動体を撮影してもブレない「グローバルシャッター(GS)機能」に対応する(図3)。同社によれば、GS機能を備えた8Kのイメージセンサーのフレーム速度は、高いもので30フレーム/秒だったという(図4)。今回のイメージセンサーは、この速度を上回る。

図1 試作した有機薄膜型イメージセンサー
(図:ISSCC)
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図2 有機薄膜型イメージセンサーの構造(右)である
(図:ISSCC)
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図3 試作品を利用した撮影サンプル。GS機能や高飽和に対応していることが分かる
(図:ISSCC)
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図4 今回の成果と過去の他の成果との比較
(図:ISSCC)
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 暗所から明所まで鮮明に撮影できるように、「ゲイン切り替え機能」を備える(図5)。同機能では、暗所の撮影に向けてノイズを抑制した「高感度モード」と、明るい場所でも白飛びしないように飽和電子数を高めた「高飽和モード」の2モードを切り替える。特に高飽和モードでの飽和電子数は45万電子と高い。この値は、一般的なイメージセンサーに比べて10倍以上、高飽和な研究成果に比べて2倍以上だとする。

図5 「高感度モード」と「高飽和モード」を備える
(図:ISSCC)
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