いすゞ自動車は「群知能」に着目して配達効率を高めた電気自動車(EV)トラックのコンセプトを「第45回 東京モーターショー2017」(東京ビッグサイト、一般公開:10月28日~11月5日)で公開した(図1〜3)。名称は「デザインコンセプト FD-SI」。車両側面を蜂の巣に見立て、六角形の積載用カセットを収納するハニカム構造にしたのが特徴だ。

図1 いすゞ自動車が公開した「デザインコンセプト FD-SI」、斜め前から
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 群知能とはミツバチなどの昆虫が持つ習性の一つ。組織化した群れを成しながら、餌を得るためにそれぞれが巣から飛び立つ。餌を集めたミツバチは再び巣に戻る。いすゞはトラックを巣に、配達員をミツバチに見立てながら、効率的な配達を実現できるコンセプト車を考案した。

 配達作業では、運転者1人と配達員5人を一つのチームとする。まず、集配所で六角形の積載用カセットに荷物を詰め込む。これを車両の側面に空いた同形状の空間に装填する。運転者が車両に乗り込み、配達エリアまで移動。現地に集合した配達員が車両から積載用カセットを取り出し、腕に抱えながら各配達先に赴く。

 いすゞの説明員は「六角形は軽量化と耐久性の向上を両立しやすい構造体だ。円形に比べて輸送時には安定し、四角形に比べて配達員が抱えるときの負担は少ない」と語る。同説明員は「疲弊しているトラック運転者を助けたい」と続ける。コンセプト車では、配達作業の効率化による負担軽減に加えて、走行時の負担を減らす工夫を盛り込んだ。

図2 斜め後ろから
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図3 前から
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