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花王、“内臓脂肪をためない生活”を全国へ

まずは「GENKI Project」を社内で始動

2017/10/20 16:40
大下 淳一=日経デジタルヘルス
登壇した花王の安川氏
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 花王 エグゼクティブ・フェローの安川拓次氏は、「デジタルヘルスDAYS 2017」(主催:日経BP社、協力:日経デジタルヘルス)3日目のオープンシアターに登壇し、「内臓脂肪量の見える化を切り口とした健康づくり事業の開発と展開」と題して講演。「弘前COI」などで進めている内臓脂肪と生活習慣に関する実証研究や、内臓脂肪に着目した健康づくり支援事業について語った(関連記事)。

 花王は1970~1980年代から健康分野の研究に力を入れており、15~16年前からはその一つとして生体内の代謝に注目。その指標となる内臓脂肪に関する研究に取り組んできた。内臓脂肪は疾患との関係が深いといい、「血糖値や血圧、コレステロール値などの異常は、単独ではなく内臓脂肪がたまるという要素が重なることで、心臓病や脳卒中などを引き起こしやすくなる。内臓脂肪は健康のバロメーターであり、生活を映す鏡でもある」(安川氏)。

 花王は内臓脂肪量を被曝なしに手軽に測れるツールとして、パナソニックと共同で内臓脂肪計を開発。内臓脂肪量のデータをこれまでに2万人分ほど集めた。これを基に、どのような生活習慣が内臓脂肪の蓄積に関係するかなどを調べてきた。

パナソニックと共同開発した「内臓脂肪計」
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 得られた知見の一つは「食事の量よりも質が内臓脂肪の蓄積に影響する」(安川氏)ということ。花王はこれに着目し、しっかり食べても内臓脂肪がたまりにくい食事メニューなどを提案してきた。実際、3カ月ほどの食事改善で内臓脂肪量を大きく減らせることが分かってきたという。一般に、食事習慣を改善することは容易ではないが、健康状態の「見える化や教育・啓発、実践、確認などのサイクルを回すことで改善につなげられる」(同氏)。

 内臓脂肪に着目した取り組みとして、2017年には「GENKI Project」を花王社内で始めた。自社の技術や商品を活用しつつ、社員とその家族のメタボリックシンドローム対策やロコモティブシンドローム対策を支援するプロジェクトだ。内臓脂肪の測定やそれをベースにした食事改善も取り入れた。

 花王はこれらの研究や活動を通じて得た知見を今後、自治体や中小企業向けなどに提供していく考え。弘前COIへの参加にもそうした狙いがある。花王の知見を生かした生活改善プログラムは、全国で既に10件ほど始まっているという。

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